メンバーコラム

なぜ勉強しないといけないのか?という文章を読んで

2025.08.06

コップ一杯の水

ひと昔前にインターネットで話題になった文章を久々に見つけました。

色々なパターンが世の中に出回っていますが、大まかな内容は以下のとおりです。

なぜ勉強しないといけないのか?

なんで勉強なんかしないといけないの?という子どもの質問に
母は、机にコップを置いて答えた。

「算数」を学べば
この中に200mlの水があると
数字で”見える”ようになる。

「理科」を学べば
この水は水素と酸素からできている事が知れる。

「社会」を学べば
この水がどこからきたのか?がわかり
そして、世界にはこの綺麗な水を、
飲む事ができない人たちがいることを知れる。

「美術」を学べば
この水の反射を綺麗に描く事ができるようになる。

「音楽」を学べば
同じコップでも水の量で音を変えれることにも気づける。

「技術」を学べば
このコップがどんな素材でなぜ漏れないのかがわかる。

「保健体育」を学べば
この水が体にどれだけ大切なのか健康を支える命の正体が見えてくる。

「道徳」を学べば
この水を誰かと分け合うことの大切さを学べて、思いやりの心が育つ。

「国語」を学べば
今私が話した”全部の意味”を“正しく”理解できるようになる。

「英語」を学べば
この話を世界の人と分かち合えるようになる。

「哲学」を学べば
この話に何の意味があるのか考えれるようになる。

勉強をする意味、一つひとつの物事を解像度高く捉えるためには、様々な視点や知識を持つことが重要であることがわかりやすく語られていて素敵な文章です。

PRやマーケティングに言い換えてみるとどうなる?

この話の内容を、「PRとはなにか」「PRと広告、マーケティングとの違いは」「なぜPRが必要なのか」という質問に対する例え話として、活用してみたいと思います。

なぜPR視点が必要なのか?

あるスタートアップ経営者が言った。
「PRって結局、広告と何が違うんですか?」

私は、目の前のコップに水を注いで、こう答えました。

「広告」を打てば
この水をライトで照らして、たくさんの人の目を引く方法がわかる。
“この水を飲んでください!”と、広く伝える手段だ。

「マーケティング」があれば
この水を誰が、いつ、どんな風に欲しがるのかを分析し、
どう売れば効果的か、その設計ができるようになる。

「セールスプロモーション」を使えば
“今だけ限定”“2本目無料”といった動機付けで、
手に取ってもらう仕掛けがつくれる。

「営業」を雇えば
実際に人と向き合い、
この水がどんな価値を持ち、なぜ今必要かを説明し、納得のうえで買ってもらえる。

でも――
「PR」視点で考えれば、
この水が
なぜここにあるのか
どんな想いで、誰のために、どんな課題を解決するために生まれたのか
そしてこの水を通じてどんな未来を実現したいのかを、
社会全体と共有し、関係を築くことができる。

それは、ただの「情報発信」ではない。
広告やプロモーション、マーケティングを含めた、
情報(コミュニケーション)設計と情報流通の全体構造そのものを捉えなおす視点。
そしてその根底には、ブランドの“意味”を、社会とともにつくっていく営みがある。

井戸を掘った人の想い。
遠くの誰かに届けたい理由。
この水が社会にどう役立つのかという、物語

PRは、ただ「売る」のではなく、
この一杯の水が、
人の心に“意味ある存在”として残るための、関係づくりだ。

広告が「声」なら、PRは「対話」。
マーケティングが「戦略」なら、PRは「信頼」。
セールスプロモーションが「行動のきっかけ」なら、PRは「存在の意味」。
営業が「届ける手」なら、PRは「共感を育てる土壌」。
そして――ブランディングが「約束」なら、PRはその約束の本質を育てる“根”である。

この水が“売れる”ための仕組みは、たくさんある。
でもこの水が
「自分にはこれが必要だ」と“選びたくなる存在”になるには、PRが必要だ。

それが、PR視点で物事を考えるべき理由です。

わかりやすくなったでしょうか。あくまでも、かなりPR寄りで書いています。
マーケティングやセールスプロモーションもビジネスにとって重要な要素であることに変わり有りません。

「PR=広報」だと思っていた頃には見えなかった風景が、今は少しだけクリアに見えてきました。
PRとは、発信ではなく関係性をつくること。宣伝ではなく、約束を届け続けること。

商品が選ばれる背景には、物語があります。
企業が信頼される背景には、姿勢があります。

このコップ一杯の水が、ただの水ではなく、「自分にとって必要なもの」として手に取られるように――
あなたの事業も、誰かにとっての“意味ある存在”になれるはずです。

PRは、その起点になりうる存在です。

自分たちはなぜこの商品・サービスをつくっているのか?
その価値を、社会のどんな文脈とつなげていくのか?

コップ一杯の水の例え話が、目の前のプロダクトや事業に置き換わったとき、
きっとPRの重要性が“自分ごと”として見えてくるはずです。

この記事を書いた人

飯嶋健司代表取締役・PRプランナー

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