メンバーコラム

LLMO時代、PRが主役じゃない?──検索からAIへ。「文脈設計」がいよいよ本気を出す説

2026.02.02

この記事は、全てのPRパーソンが考えていることを代弁した記事です。

「やっと時代が追いついてきてくれました」

某PRパーソン談

デジマとPRと、わたし。

最近、こんな感覚ありませんか?

「Googleで検索するより、ChatGPTに聞いたほうが早いし寄り添ってくれてる気がしない?」

私自身、大学の卒業論文のテーマが「Google検索」でしたが(2009年)、
いよいよコミュニケーションの主役が、検索からAIに移ってきたと感じます。

これまでデジタルマーケティングの王様だったSEO。
キーワードを選んで、被リンクを集めて、上位表示を狙う。

もちろん、いまでも大事です。
でも正直に言うと――それだけじゃ、足りなくなってきている

ここで登場するのが、
LLMO(Large Language Model Optimization)

そして、この話を突き詰めていくと、ある結論にたどり着きます。

「いよいよPRの時代じゃね?」


LLMOって結局なに?めちゃくちゃ噛み砕くと

LLMOの考え方は、意外とシンプルです。
「AIに、どう理解されるかを設計しよう」
これがLLMOです。

SEOは、人が手を動かす検索エンジン向けの最適化でした。
一方、LLMOは“AIの頭の中”向けの最適化。

生成AIは、Google検索結果の順位表を見ていません。
代わりに見ているのは、

  • Webメディアの記事
  • 業界の専門情報
  • SNSやブログでの議論
  • 権威ある人・媒体の言葉

こうした“世の中のテキストの集合体”です。

だからAIが答えを出すとき、
こんなことを無意識に判断しています。

  • この会社、どんな文脈で語られてる?
  • 信頼できそう?
  • 業界的に「ちゃんとした存在」っぽい?

もはや私たち人間が色々検索したあとに、“解釈”というプロセスでやってることと同じですよね。


LLMO=PR発想のデジタル版

PRの仕事って、何だと思いますか?

「プレスリリースを書くこと?」
「メディアに載せること?」

それも一部ではありますが、本質はもっとシンプルです。

PRとは、「世の中でどう語られる存在になるか」を設計する仕事。

  • 社会のどんな課題と結びつくのか
  • 業界の中でどんな立ち位置なのか
  • 誰に、どんな言葉で語られるのか

これを考え続けるのがPRです。

ここまで読んでいただいてわかったと思いますが、PRってLLMOとやってることほぼ同じなんです。

AIもまた、
「この会社、どういう文脈で語られてきたか」
を見て判断します。

つまり、

LLMO=PR発想のデジタル版

と言っても、わりと過言じゃありません。


「SEOだけやってればOK」は、そろそろ限界

LLMOは、SEOの上位互換ではありません。
むしろ、まったく別のレイヤーです。
なので、これからSEOをまったくやる必要はない、ということではない。

SEOは「見つけてもらう技術」。
LLMOは「理解され、推薦される文脈づくり」。

たとえばChatGPTに
「この分野で信頼できる会社は?」
と聞かれたとき。

キーワードが強いだけのサイトより、

  • 日経系メディアに載っている
  • 業界紙で解説されている
  • 社会課題と結びついて語られている

会社のほうが、圧倒的に選ばれやすい

これはもはや、SEOの話じゃなくて、PRの話である。


2026年、求められているのは「文脈設計」

LLMO時代に重要なのは、
「何を言うか」よりも、

「どの文脈で語られているか」

です。

たとえば、

  • サステナビリティの文脈
  • サプライチェーンリスクの文脈
  • 技術革新・新カテゴリ創出の文脈

この中で自社がどう語られているか。

単なる「サービス紹介」ではなく、
「なぜ、今この会社が世の中で必要とされているのか」(ソーシャルポジショニング)が語られているか。

AIは、ここをめちゃくちゃ見ている。はず。
(そうですよね、チャッピー)


デジタル×PR、分断してる場合じゃない

ここも大事なポイントです。

LLMOは、デジタル施策単体では成立しません。

  • Webサイトを整える
  • FAQを書く
  • 記事を量産する

これだけでは、AIは「よくわからない会社」のまま。

逆に、

  • PRで社会的文脈をつくり
  • メディアで語られ
  • その内容がWebに蓄積される

この流れがあって、初めて
「AIにとって理解しやすい存在」になります。

広告・SEO・PR。
この3つを同時に設計できるかどうかが、
LLMO時代の分かれ道です。


実は「王道の広報」が、いちばん効く時代

ちょっと皮肉な話ですが、

生成AIは、
日経新聞、業界紙、専門誌、学会サイト(or.jp)など、
いわゆる“ちゃんとしたメディア”をめちゃくちゃ読んでいます。

つまり、

  • 地道なメディアリレーションズ
  • 業界での立ち位置づくり
  • 取材されるストーリー設計

こうした王道のPRが、AI時代にむしろ効いてくる。

話は逸れますが、2026年でいよいよ業界紙・専門誌も復活するのではないか。と期待しています。
ChatGPTをつかっていても、かなり業界専門のメディアからのトレースが多いし。


kushamiが考える、LLMO時代のPR

私たちkushamiは、LLMOを「新しいテクニック」だとは考えていません。

むしろ、

PRがずっとやってきたことが、
AI時代に“ちゃんと必要になった”

そんな感覚です。

  • 社会課題からストーリーをつくり
  • メディア文脈を設計し
  • デジタルに蓄積する

この一連を、戦略的に、継続的にやる。

AIに選ばれる会社とは、
人にも、社会にも、ちゃんと理解されてきた会社です。

検索の時代から、
「文脈で選ばれる時代」へ。

いよいよ、PRの時代、到来じゃね?

この記事を書いた人

飯嶋健司代表取締役・PRプランナー

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